◆2016.7.17~22 QNDE2016に参加してきました◆

アトランタ(ジョージア)で開催されたQNDE2016(43rd Annual Review of Progress in Quantitative Nondestructive Evaluation)に参加してきました。場所はGeorgia Tech Hotel & Conference Centerで、ジョージア工科大学の施設です。結婚式もできそうなほど立派な会場で、ホテルの部屋も広くて快適です。公立(州立)の大学でこれほどの施設があるところは、日本にはなさそうですが、この施設を維持するためにも、頻繁に大きな会議が開催されているのでしょうか。やはり、世界の一流大学ですね。

学会会場

QNDEは非破壊検査に関する学会で、超音波に限らずX線や渦流探傷などの技術についての成果発表が行われます。今回の学会ではガイド波や非線形超音波、過流探傷などのセッションでの講演数が多かったです。

学会の受付

学会ではEMATのセッションに参加して、現在開発に取り組んでいる点集束型EMATの研究成果を発表してきました。これはステンレス鋼に発生する応力腐食割れを早期に検出できるセンサの開発を目的とした研究で、これまでに実施した溶接試験片への試験結果などを発表してきました。発表後にはフェーズドアレイと比べたときの利点、板厚の異なる試験片に対するEMATの設計方法などについて質問がありました。

セッションが始まる前に座長の方に挨拶に行くと、「おぉ〜、平尾先生と荻先生のグループから来たのか。EMATの本買ったよ〜。」と言われました。「あの本を買ったおかげで大きなプロジェクトが採択されたよ。安い買い物だったぜ」とEMATの本を絶賛。第2版がもうすぐ出るよと伝えると、「また買うよ!」とのこと。最近、EMATの本の引用数が急激に増えていて、この分野での認知度が高まっているようでして、そのような状況の中で平尾研代表として発表するのは責任重大でした。ちなみに他の発表者が「Prof.」「Dr.」などと紹介される中で、私の紹介は「Mr. Nakamura」でした。もっと皆さんに認知されるよう研究に精進したいと思います。

バンケットの様子

今回の学会には平尾研OBの方も参加されていました。一人は湘南工科大学の大谷先生、もう一人は多田さん(化学メーカー勤務)です。大谷先生は学位取得年度が私の学部卒業年度と同じでして、卒業・修了式後の打ち上げでお会いして以来、心の中では勝手に「同期」と呼ばせて頂いています。多田さんは学生時代に机が隣同士で、飲み会などでは一緒に盛り上がっていました。海外を飛び回って活躍されていますが、先進国は初めてとのこと。そんな同窓生の方を始め、日本の研究者の方たちとご一緒でき、楽しく過ごさせていただきました。

大谷先生(左)と多田さん(右)。学会会場にて。


アメリカに来るとバッファローウィングとシーザーサラダが恋しくなります。


東北大学の小原先生(右)と一緒に。超音波の学会でいつもお世話になっています。

さて、アトランタについてですが、アトランタはジョージア州の州都で、アメリカの南東部に位置しています。気温が高く、日本より暑いのですが、学会会場は冷蔵庫の中かと思えるほど涼しく(寒く?)、半袖ではメモを取る手が震えて力が入らないほどでした。アトランタは五輪が開催されたことで有名ですが、日本人になじみがあることとしては、コカコーラの発祥地がアトランタです。ジョージア工科大学の敷地に隣接してコカコーラーの本社ビルがあります。その他には、CNNの本社や全米一位(広さで?)の水族館などがアトランタにはあるそうです。

コカコーラ本社ビル。

ボストンなどと違って建物が敷地に対して余裕をもって建てられているので、ちょっと移動するだけでもひと苦労。ジョージア工科大学の敷地も大変広く、端から端まで歩くと、30分はかかります。ちょっとした散策のつもりが、きれいなキャンパスに見とれる余裕がないほど暑く、汗だくになりながら「セグウェイでもあれば良いのに・・・」と思いました。

アトランタのビル群とハイウェイ。昼間はかなり渋滞しています。

以上、出張報告でした。来年のQNDEはユタのプロボ(Provo)で開催されるとのことです。

中村