2010 Materials Research Society (MRS) Fall Meeting (Boston)
2010年11月29日〜12月3日 (Hynes Convention Center / Sheraton Boston Hotel)



MRS Fall Meetingは毎年ボストンで開催される材料に関する国際会議で、日本からも多くの研究者が参加していました。学会では「エピタキシャル薄膜の弾性率計測」と「音響フォノンスペクトロスコピーを用いたバイオセンサ」に関する発表を行いました。ナノ材料の力学・構造に関するセッションは会期を通じて開催され、バイオセンサに関する研究成果も多く発表されており、いずれも材料科学の領域で注目されている研究トピックであることを再確認しました。また、現在ハーバードで取り組んでいるコロイドガラスに関する研究成果を共同研究者のK.Jensenが発表しました。こちらは金属ガラスの50周年を記念したセッションで発表されましたが、こちらのセッションも学会の開始から最後まで発表が行われ、白熱した議論が交わされていました。


現在、一年間の予定でボストンに滞在していますが、ボストンにはハーバード、MITをはじめとする多くの研究機関があるため、この時期には学会会場だけでなく大学での情報交換も活発に行われています。もちろん普段から多くの研究者がボストンを訪れ、こちらから出向かずとも最先端の情報が集まっており、情報交換の場としてボストンは最高の環境にあります。一流の研究機関があるから人が集まるのか、人が集まるから一流の研究機関ができるのか、いずれにしても長い歴史の中で培われてきた環境ではありますが、優秀な研究者が海外での研究を希望する理由が良く分かります。毎日どこかで興味深い講演が開催され、他大学での講演であっても自由に研究者が出入りする様子を見ていると、情報収集において日本がアメリカに遠く及ばないことを痛感します。



ボストンは冬の気配です。日中の最高気温は早くも氷点下。来週には雪が降るとの予報がでていましたが、いったいどんな冬になるのでしょうか。


中村