◆2014.05.25-06.1 Biosensors 2014に参加しました!◆

バイオセンサーに関する学会としては世界的にも権威の高いBiosensors 2014に参加しました。1100件を超える投稿アブストラクトの中から、ポスター発表約650件、口頭発表約150件が厳選され(リジェクト率は30%を超えているようです)、3日間にわたって最先端のバイオセンサー技術に関する発表が繰り広げられました。平尾研からは、荻、野井さん、加藤さんの三人が出席。三人ともアブストラクトが採択されるという快挙です。

さて、シンガポール航空で関空からシンガポールへ。出発時間は午後11:30。ほとんど寝る時間ですね。熊本から飛んできた野井さんと関空で合流し、機内へ。実は、加藤さんがお仕事の都合で、同じ日程で出発することができませんでした。なんと、学会発表の当日に会場へ到着とか。ということで野井さんと二人で関空から出発。

シンガポール航空はさすがに快適でした。機体はエアバス。夜中出発ということもあり、すぐに機内には清閑が訪れ、睡眠へ。そして夜中の3時頃に「朝食」が出現。食事はボリューム満点で美味しくレベルは高いが、とにかく眠い!とはいえ、無事未明にシンガポール空港へ到着。

予定ではシンガポールでの乗り継ぎ時間はわずか1時間30分。当初は慌ただしい乗り継ぎになるかな、と思っていたら、予定よりも1時間早く到着し、しかも、次の出発ゲートはすぐ隣。かなり待ち時間があまりました。ただしシンガポール空港は広く美しく、未明にもかかわらずいくつかのコーヒーショップも開いており、快適空間が多く、時間をつぶすにはそれほど苦労しませんでした。喫煙室もちゃんとあり、これは野井さんには重要だったようです。ここで2時間30分ほど過ごしてから機内へ乗り込み、いよいよメルボルンへ。

メルボルン空港には午後5時ころ到着。入国審査を経てタクシーへ乗り込み、市内へ。ネット情報ではタクシーは40ドル程度。しかし、実際には64ドルを請求されました。高速道路料金などのエキストラの料金が加算されるようです。。。とはいえ、無事ホテルに到着。メルボルンはホテルが高いので、3人部屋を予約済み。チェックインして部屋へ向かうと、何と、シングルベッドが一つとダブルベッドが一つ。ここに男3人寝るのか?もちろん無理なので、シングルベッドが3台設置されている部屋に変えてもらったことは言うまでもありません。

その夜、野井さんと市内へ食事に。すっかり暗くなっていますが、男二人ということもあり、治安には不安を感じることはありませんでした。古い建造物や斬新な外観のビルが見事に調和し、とても美しい街です。川沿いの夜景からエッフェル塔のような建造物が見えますが、その麓で学会のバンケットが行われることになろうとは、この段階では知る由もなく、ただただ美しい町並みに癒されながらヤラ川沿いを歩きました。

美しく聳えるフリンダース駅


ヤラ川沿いの美しい夜景。

さて、学会初日。この日は野井さんと加藤さんのポスター発表です。学会の規定によると、「ポスタは当日の午前7:00に指定の箇所に貼り、翌日の午前6:30に外すように」とあります。おそろしく早起きが要求される学会ですね^^;)朝早くに学会会場へ向かうと、いました。我らが加藤博士が!朝6時頃に空港に到着し、そのままタクシーで学会会場へ来たらしく、お疲れの様子でしたが、いつもの通り、礼儀正しく良い人オーラ全開です。

学会のポスター会場

最初の基調講演はKnoll教授のエバネッセント光を用いた最先端のバイオセンシング技術に関するもの。圧巻の講演で、SPR技術もここまで来たか、という印象を受けました。標識を利用しているとはいうものの、fM(フェムト・モーラー)よりもさらに3桁低いaM(アト・モーラー)の濃度の検体の検出に成功しています。さらに、プラズモン波のモードを使い分けることにより、数umにお及ぶ長距離領域での検出も可能としています。今学会でもっとも刺激を受けた講演でした。

基調講演の後はいよいよポスターセッションの開始です。ポスターセッションは一日に4度です。なんと、同じ発表者が4度もポスターの前に立って説明しなければならない、というハードなもの。ポスタの数も多いため、これだけの時間を設けているのでしょうが、コアタイムが無いのがちょっと問題のように思われました。

野井さんも加藤さんも重要なディスカッションを繰り広げたようで、充実したポスター発表だったようです。QCMに関する発表も思った以上に多く、とても参考になりましたが、QCM自体を新たに開発しているグループはほとんどなく、我々の新規性と独創性は確固たるもののように感じました(^^)

二日目も学会は高密度。基調講演はとてもすばらしく、溶液内を自身の「エンジン」にて駆け巡る、マイクロロケットを用いた生命科学研究の講演などが行われました。触媒反応等を用いて、マイクロバブルを噴射して推力としています。マイクロロケット表面に様々な生体修飾を施すことにより、特定の標的を捕まえに行ったりしてくれます。なんとも斬新な研究でした。その後、荻の口頭発表がありました。TIRFM-QCMの発表です。この学会では、アミロイド線維に関する発表は少ないのですが、詳しい人もおり、クリティカルな質問をうけることができました。

二日目の夜はバッケットでした。会場はアートセンターメルボルン。例のエッフェル塔のような建造物の麓にあります。バンケットのチケットはSOLD OUT!原則当日参加はキャンセルが出ない限り無理でした。「バンケットに登録したけど、行けなくなった人、譲ってあげてね」見たいなアナウンスがあるほど盛況でした。食事のコースは4品でしたが、ボリューム満点で満腹です。終了後は美しい川沿いの夜景を眺めながら歩いてホテルへ。

バンケット会場



バンケットの様子

このような密な学会が3日間続き、いよいよ帰路へ。帰りの飛行機で、野井さんが隣の女性から、まさかの「席代わってくれません?」コール。通路席の野井さんが内側へ移動させられるというハプニング。心の広い野井さんは戸惑いながらも承諾。アピールすることが苦手な日本人にとって、アピールしてみることの大切さを学ばせてもらった一場面でした。

ところで、メルボルンは日本に比べると物価が高いようです。特に食べ物・飲み物は相当に高いと思います。お店にもよりますが、500mLのペットボトルの水は350円ほどしますし、日本では100円程度で買えるチョコバーなども300円以上しています。ハンバーガーも安くても300円はしますね。現地の方から聞いた話ですが、トヨタのハリヤー・ハイブリッド自動車が日本円にして1千万円ほどするとか!メルボルン到着時はそんなことを知らなかったため、食事をする際の高額さに驚きの連続でしたが、最後の方はなれてしまって、サンドイッチが10ドルしても、なんとも思わなくなりました。あと、メルボルンを訪れる日本人なら誰もが気づくと思うことが1つ。コンビニの7イレブンが非常に多いことです。また、寿司が中心の日本料理屋も多い街です。海が近いため、魚介類にが豊富なんでしょうね。。。

そんなこんなで、メルボルンを満喫した学会でした。

by Mt. Princeton