QNDE2011
2011年7月17日〜22日 (University of Vermont)



平尾教授、Nurmalia(D1)、中村の3名でUniversity of Vermontにて開催されたQNDE2011に参加してきました。


今回のQNDEは参加者全員にとって特別なものでした。


それは、学会の主催者であるR. Bruce Thompsonさんが3月に他界されたからです。ThompsonさんはPhysical Acoustic分野の創成期から活躍された方で、EMATやProbability of Detection(POD)に関する重要な成果を残されてきました。QNDEではその親しみやすい人柄のせいか、常に研究者に囲まれていたことが印象的でした。初日には「A Tribute to Bruce」というセッションが行われ、ご家族を招いてこれまでの研究業績や人柄に関する講演が卒業生や共同研究者によって行われました。


さて、今回は「EMATを用いたSHガイド波のモード変換に関する研究」「FePt合金薄膜の弾性率計測」に関する成果発表を行いました。ガイド波を利用した非破壊検査に関する研究報告は多くありましたが、SH波を利用した実験はほとんどありませんでした。SH波は他のガイド波に比べて利点が多くありますが、EMATが使える研究グループでなければSH波をうまく利用できないことがやはり原因のようです。とはいえ、近年EMATに関する発表件数が増えているので、今後EMATとSH波を組み合わせた研究報告も増えるものと予想されます。薄膜の弾性率に関する発表はレーザー超音波のセッションで行いましたが、航空機の検査などですでに実用化されている技術もあり、非接触の計測技術が実用化において親和性が高いことを再確認しました。


学会会場のあるBurlingtonはシャンプレーン湖のほとりにある周囲を森に囲まれたのどかな町でした。日中の日差しは大変強かったのですが、大阪に比べて気温も低く快適に過ごすことができました。建物内は節電なんてどこ吹く風といった様子で、少し肌寒いほどでした。


快適な気候のバーモントで心身ともにリフレッシュし、阪大での研究に向けて気合を入れ直しましたが、出国前にはなかったセミの大合唱に迎えられ、体感暑さ倍増のために早くもぐったり気味です。


中村